自転車日本一周76日目:「僕らの自転車旅『本州無限南下編』」【北海道函館市〜青森県むつ市】
2022年10月18日火曜日、76日目。
5時45分。
アラームが鳴る前に起きた。
昨日の夜、午前1時まで飲み明かし、今日6時に起きるのが最大のミッションとなったわけだが、しっかりと達成。
さすがだと自分を褒めて出発の準備を始めた。
隣には昨日まではいなかったおじさんがアイマスクをして眠っていた。
起こさないようにそっと準備をしていたつもりだったが隣の人がアイマスクを取るのが目に入ってきた。
「おはよう」
「おはようございます。朝早くからすみません…」
「大丈夫だよ! 今日出発?」
「はい!今日本州に帰ります 。」
「そうなんだね〜 僕なんか3日ぶりにここに帰ってきて、もうしばらくここにいさせてもらうつもりだよ〜」
そう…
ライムライトは安いし、スタッフが優しいし、居心地がとても良くて気を抜くと沼ってしまいそうなライダーハウス。
というか旅をしていると、安くて、暖かい場所で寝れて、良い人に恵まれる場所であれば大体沼りそうになるのだ。
北海道のライダーハウスはどこもそんな感じだった。
「もう少しここにいればいいのに〜」
おじさんからの悪魔の囁き(いい意味)に負けじと準備を進めていくのであった。
ついに脱北
7時43分。
8時半までに函館のフェリーターミナルに着いておく必要があった。
ライムライトからは6kmほどの場所にあるので少し余裕を持って出発することにした。
3泊もお世話になった。
意外と出歩くことが多く、お二人とじっくり話せなかったのが少し悔やまれる。
本当にありがとうございましたm(_ _)m
……
フェリーターミナルに行く途中、朝食を買うためにセイコーマートに寄ることにした。
最近続く、北海道ラスト何ちゃら。
そして、この旅での北海道ラストセイコーマート。(実は本州にもあるのよ)
激安カルボナーラとホットシェフの明太マヨとチーズおかかのおにぎりとカツゲンを購入。
最後なのでセコマでだいぶ贅沢をした。
ここまで北海道旅でお世話になると思っていなかったのでとにかく感慨深い。
……
8時20分。
「津軽海峡フェリー 函館ターミナル」に到着。
約2ヶ月前にここに降り立った時のこと。
とにかく風が強くて寒かったのを思い出した。
今日も同じく風が強く寒い。
手続きを終え、えだちゃんと早く乗せてくれよとブツブツ不満を漏らしながら乗船まで30分ほど待機。
そしてようやく乗船。
フェリーが出発。
僕は船の甲板に出て、徐々に離れていく北海道の地を見送った。
こうして「僕らの自転車旅『北海道一周編』」が完結。(名前はこの時勝手につけた)
滞在日数、50日。
総走行距離、2420km。
人生で初めての北海道を終えた。
北海道の広さに絶望したり、熊にビビったり、向かい風にやられたり、辛く苦しい時もたくさんあったが、北海道にいると、毎日初めてとの出会いができて本当に楽しかった。
今度は自転車じゃないとは思うがまたぜひ訪れた場所。
本当にありがとう!
じゃあまたな♪( ´θ`)ノ
「本州無限南下編」スタート
フェリーに揺られること90分。
「津軽海峡フェリー 大間ターミナル」に到着した。
鬼滅の刃の煉獄さんを意識したポーズ。(異論反論認めます)
「僕らの自転車旅『本州無限南下編』」のスタート。(もちろん名前はこの時勝手につけた)
えだちゃんとはもう少しだけルートが一緒なので引き続き行動を共にすることになっている。
本州でも全力で日本一周を楽しみ、皆さんにいろいろな形で発信をしていくのでどうかお付き合いいただきたい。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
大間と言えば
マックと言ったら「ポテト」
スタバと言ったら「フラペチーノ」
じゃあ大間と言ったら?
そう。
「マグロ」なのだ。
大間のマグロ。
有名だよね!
ということで大間に着いたらマグロだけは絶対に食べたいと思っていた。
……
と
その前に、大間にある本州の最北端の地、「大間崎」に行くことにした。
大間ターミナルから3kmほど北に行くと到着。
ものすごい風が吹いていた。
えだちゃんと一緒に記念撮影。
良い笑顔ではないか( ^ω^ )
その後周辺をぶらぶらしていると、声をかけられた。
「大間のマグロ食べていかない?」
「SEAFOOD CAFE NAGISA」というお店の店主に声をかけられた。
メニューを見ると、マグロ丼など結構ガッツリ系が多い。
ただ、僕とえだちゃんはまだお腹が空いていなかったので、少しの量を刺身にしてもらって食べてみる程度で良いのだ。
そこでえだちゃんが聞いてみた。
「刺身にして2、3きれ食べさせてもらうことって可能ですか?」
店主からはOKとの返事。
ということでこちらで大間のマグロをいただくことにした。
3種類違う部分の刺身だったみたいだが、正直味の違いはあまりわからなかった。
ただ、全て美味しかった。
こんな美味しい刺身を食べていると日本酒が欲しくなる。
どこかにないか?
おっと…
この後まだ自転車を漕ぐんだった。
料金は500円。
臨機応変に対応してくださった店主には本当に感謝。
ありがとうございましたm(_ _)m
北海道がぬけない
大間でマグロを食べ、いよいよ出発。
今日は40kmほど先のむつ市というところまで行く予定だった。
最初の25kmほどは函館市と青森県の間の海沿いを走った。
左側に目を向けると陸地が見える。
「あれ? 函館市?」
かなりはっきりと函館市が見えたのだ。
「さっき北海道とお別れしたはずなのに、こうもはっきり北海道の地が見えてしまうとな〜 なんかな〜ww」
そんなふうに思ってしまった。
……
これも海沿いを走っている時のこと。
妙に自転車の進みが良いのだ。
追い風が吹いてくれている。
北海道ではほとんど毎日と言っていいほど、向かい風に苦しめられていた。
嬉しい限りのことなのだが、海沿いは向かい風が当たり前の地で長い間自転車を走らせていた僕は違和感を覚えてしまった。
……
むつ市までの道のりでいくつかのコンビニに出会った。
しかし、いくら走ってもセイコーマートがない。
「なんでセコマはないん?(節子風)」
思わずえだちゃんに聞く。
「あるわけないやろ!」
鋭いツッコミ( ´Д`)y━・~~
もちろん僕もそんなことはわかっている。
けれども、昨日まで毎日のようにみていた白とオレンジの看板を探している自分がいた。
むつ市でかいやんけ
15時20分。
むつ市の市街地に到着。
どこの誰が言っていたのか忘れたのだが、むつ市は何もないぞという情報を聞いていた。
しかし、実際に街に着くと全然そんなことなかった。
大きなスーパーはあるし、ガストがあるし、マックもあるし、はま寿司もある。
十分色々ある大きな街ではないか!
……
2日間シャワーを浴びずに来ていたので、まずは銭湯に行くことにした。
えだちゃんが調べてくれた「よしの湯」へ。
えだちゃんは旅中、よく温泉に行っているそうだ。
そして今流行りの「ととのう」を行う。
僕も札幌市の友達にととのうを教えてもらったので、一緒にやることにした。
やったこともないのに「ととのうなんて関係ないだろ」と思ってた派なのだけど、そんなことなかった。
本当に疲れが飛んでいく。
僕もこれからの旅で積極的に「ととのう」を行っていくことだろう。
……
1時間ほど銭湯でゆっくりした後は、近くのガストへ移動。
夕食を食べつつ、作業をしてこの日を終えたのだった。
2022年10月18日(火)
北海道函館市〜青森県むつ市
走行距離:58km
総走行距離(76日間):3079km